フィンランドで生まれた、精神障害に対するアプローチの1つです。
特徴は、【その患者さんのいないところでは、その患者さんの話をしない】というもの。
つまり、専門家だけで、その患者さんの方針を決めることがありません。
また、患者さんを交えた専門家チームとの対話の中では、【リフレクティング】という手法を使い、直接ではなく、間接的に言葉を届ける工夫がされています。
その工夫により、繊細な状態にある患者さんに、専門家の声を届けやすくしています。
私が活動させてもらっている、【りすにんぐファーム】という団体を紹介させてください。
りすにんぐファームは、オープンダイアローグを参考にした、様々なサービスを提供している団体です。
私はこちらで、月に2回ほど、ワークのファシリテーターをしています。
【それぞれのサービスのオススメ】
★メンバーズのワーク
1回500円で受けられる、お手軽なワーク。初参加の方には、2回ほど、無料体験してもらえます。
ワークの中では、【話し手】と【聞き手】と【リフレクティング役】に分かれたりします。
【話を聞いてもらう側】と【話を聞く側】の両方を体験する形なので、病状が重い時よりは、余裕のある時にチャレンジする方が良いかも。
メンバーズは、毎回参加者が変わる可能性がありますが、こちらのワークは、受ける人が固定された形で、ワークを行えます。
かならず、りすにんぐファームからの担当者が1人ついた形で、自分ともう1人の参加者と3人で、メンバーズで行われているリフレクティングワークに近い形でのワークが受けられます。
2回を基本にして、ワークが設定されています。
(料金)1回2200円×2回=4400円~
色んな人が参加するメンバーズのワークに、いきなり参加するのに不安感がある時に、ワークの練習のつもりで受けるのが良いのでは?と思います。
また、話す内容的に、『誰にでも話してもいいとは思えない。より安心を感じるられる場で話したい。』と感じている時にも、メンバーズのワークよりも、この形の方がいい場合が有ると思います。
ただ、相手のお1人は、まだワークに慣れていない方の場合もあり得ます。
安心感を確実に感じながらお話がしたい場合は、この後にご紹介する、【2名で~サービス】の方が適している場合も有るように思っています。
フィンランドで行われている、オープンダイアローグに近い形で、お話をお聞きできるように工夫されたサービスです。
りすにんぐファームのメンバー2名が、希望者のお話をお聞きします。
お話をされる方が複数でも可能です。
55分間で8000円と高額なので、私的には、緊張した対話になっているご家庭などで、それでも話す必要のあることがある場合に、利用してもらうと良いのではないかと感じています。
りすにんぐファームのメンバーは、言葉を届けたい時に、基本的にはリフレクティングの形を用いるので、対話の場で、人から何かを説得されたりする心配が少なくなるような工夫がされています。
家族の中ではうまく対話ができず、他の人が場に入って欲しいけど、その人達の考え方を取り入れないといけないのは、また別のしんどさを感じる。
そんな場面で、押し付けがましくない形で、人が対話に入ってくれる。そんなイメージをしてもらえたらいいように思います。