◎当事者研究


北海道に引っ越してから、本格的に取り組んできたものの、なかなか人に薦めるまでの学びに至らなかった【当事者研究】でした。


様々な実験を経て、どんな人にも、当事者研究が必要に思えること。けれど、その方法は、べてるの家での行われている方法がベストだとは思えていないこと、などが解ってきました。


私は、当事者研究をする形は、それぞれの場所で考えていく必要がある、と思っています。


浦河べてるの家でされている、週に1度の【当事者研究】は、今のべてるの人達が、べてるの家に必要だと考え、行っている当事者研究の形です。


けれど、その方法が、他の場所にも適しているのかは解りません。

また、今の形が、本当に今のべてるの家にあっているのかも、考えていく必要が有ると思います。

ただ、浦河べてるの家で、当事者研究が生まれて、それを20年以上たった今も伝えてくれていることは、とてもありがたいことだとも思っています。


当事者研究には、基本的に強制力の有る約束事がありません。ただ、努力目標のような、【当事者研究の理念】が設定されている状態です。


もし、当事者研究をしようと思うなら、自分1人ではどんな形の自分の知り方が自分は合うのか、2人ならどんな形が良いのか、複数ならどんな形が良いのかを、浦河べてるの家で行われてきた当事者研究を参考にして、考えてみることが大切になると思います。


複数での当事者研究を体験してみたいなら、全国各地の当事者研究会に参加してみるのもいいかもしれません。

そこでは、それぞれの約束事があるので、どこが合うのかを自分なりに感じてみることをお薦めします。


当事者研究を行う上で、一番考えてほしいのが、自分は誰と当事者研究を行いたいのかということ。

1人でも、2人でも、複数でも、当事者研究は行えます。どんな時も、【当事者研究の理念】を大切にすることが出来ます。

ただ、どんな形の当事者研究をするにしても、当事者研究をしている時に、安心して研究を行えること、その場が安全だと思えていることは、とても大切だと思います。


1人なら、安心安全なのか?というと、そうとも限らないと思います。

人は、自分が一番自分に厳しいこともあります。

そんな時は、自分1人でするより、人と一緒に当事者研究をする方が、安心安全(私的には、より大切になる順番から、【安全・安心】と呼びたいところです。)を感じながら当事者研究が行える場合も有ると思います。


当事者研究の理念の1つの、【弱さの情報公開】は、【安全・安心】でない場面でするのは、とても危険な行為だと思っています。

私は、〖やらない方がいい〗当事者研究も、この世には沢山有るだろうと思っています。【実験】という捉え方、当事者研究の理念の【経験は宝】だと物事を捉えるなら、どんな当事者研究にも意味は有ると思います。ただ、それをすることのメリットより、デメリットの方が多く感じられる当事者研究も、確実にあります。


何度も言いますが、当事者研究には、強制力の有る約束事はありません。だからこそ、自分を守る方法や、自分が行っていく当事者研究は、自分でつかんでいくしかない。


当事者研究は、とても荒っぽい取り組みだと私は思っています。

けれど、その分、他の取り組みにはないものが得られる可能性も、そこにはある。そんな風にも思っています。


そんな風に当事者研究をとらえることを、私は提案していきたいです。


全国に有る【当事者研究会】の情報については、別に項目を用意しているので、是非参考になさってください♪

(◎当事者研究会情報♪)